
1年6ヶ月に育児休暇を延長したところで、年度単位で入園がほぼ決まる保育園に入れるかと言ったら入れなくてどうしようって悩んでいる私。
きっとこれを読んでいるあなたも同じような悩みを抱えているはず。
たとえ1歳までの休暇を1歳6ヶ月に延ばしたとしても、年度末にかからないと保育園の入園はほぼ不可能と言ってもいいくらい厳しいですよね。
そこで、育児休業期間に年度末が2回迎えることができて、保育園に入園しやすくなるために、育児休業が最大2年にまで延長されることが決まったのです!
では、最大2年になった育児休業について、対象は誰か、同じくらい大事な給付金は支給されるのか、その他に改正されることはないのか、などまとめてみました!
育休を2年に延長!無駄にしない過ごし方はこちらをどうぞ!
>>育休中の過ごし方で悩まない!お休みを無駄にしない有意義な過ごし方とは?
パパッと読むための目次
育児休業期間が10月1日から最長2年に!

そうなんです。
10月1日から育児休業は最長2年に延長可能になるんです!!(施行予定)
現在は最長1年半になっている育児休業期間。
それが2年になるって情報は、保活に苦戦していた私にとってはかなり朗報でした。
これまでも安倍政権では3年に延長する!とかいろいろ議論されていましたが、結果、最大2年に再延長できるとする改正法が審議され、2017年3月31日に成立。
2017年10月1日から改正法が施行される方針となっています。
改正するにあたり、「待機児童解消のため」「離職を防ぐ」というのが大きな理由になっています。
延長されるのは嬉しいけど、育休が延長したとしても、給付金は延長されるんでしょうか?
ぶっちゃけ、そこ大事ですよね!
ただただ延長できたとしても、生活の保障として給付されていた給付金がなくなってしまうなら、働いた方がいい!って思う方も多いはず。

そこで給付金も延長になるのか調べてみました~。
育児休業が最大2年に延長になるのはいつから?

ずばり、
給付金も延長になる!
というのが答えです。
育児休業の最初の6ヶ月は67%の支給ですが、それ以降は50%になっていますよね。
おそらく、2年になってもその50%は変わらず支給される方向のようです。
ちょっと安心ですね。
例えば
月20万円お給料(計算しやすい額として)
67%なら・・・13万4千円
50%になって・・・10万円
働いた方がもらえる額は増える!んですが、休んでいても1ヶ月に10万円の給付金があると、家計もだいぶ助かりますよね!
無理に復帰したところで、出費がかさんでむしろ赤字に・・・となりかねないので、その辺も含めて考えられるといいかも。
育児休業給付金についてこちらの記事も合わせてどうぞ!
でもでも、そもそも自分は該当するのか。

給付金も延長になる、やったー!!
え、でも、私出産したの去年の7月だし・・・延長の対象にならないんじゃ・・・?
そこで対象となる人について調べてみました。
最長2年になる育休。対象者は誰?

対象となるのは
2016(平成28)年3月31日以降に産まれた子供をもつママ
つまり
2017(平成29)年10月1日時点で1歳6ヶ月に満たない子供を持つママ
が対象になります。
なぜ10月が基準になるのか。
もうピンっときている人もいるかと思いますが、そこを詳しく見ていきますね。
10月が基準になる理由
待機児童があふれる都心では、4月に入園できなければ途中入園は奇跡でも起きなければ不可能とまで言われています。
10月が基準になったのは、年度途中での入園困難な子供が翌年の4月入園になんとか入れるようするためなんです。

引用元:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/291001kaiseiri-fu.pdf
ちょうど4月生まれだったら、育休を1年取得して1歳になる4月入園しやすいですよね。
でも7月生まれだったら?
まず、1歳になるときの7月に途中入園なんて無理です。
現に、我が子(三女)は待機児童になっています。
2月生まれだったら?
2月に産まれた年の4月には生後58日保育をしているところであったとしても、満たなかったら4月入園は無理です。
途中入園がむりなら、必然的に翌年の1歳を過ぎてから迎える4月まで待つ=育休を延長しないと入園できません。
(↑2月なら2年に延長しなくてもすみますが)
でも、そこでまた漏れてしまったら?
そういった漏れを少しでも減らそう、ということなんですね。
そういうことに鋭いママ友が

だから子作りを10月にうまくできるよう計算したよ。
と話すのを聞いて、驚いたことがありました。
そう、産む月まで計算する人がいるくらいなんですよね、保活って。
実際、「産む月を考えろよ」って言っちゃう上司とかもいるそうですが。

我が家の長女は9月生まれだったので延長しても1ヶ月足りず。
なんとか保活を頑張って無認可の保育園に入れることになりましたが、驚いたのは保育料!!
入園金や給食代、園帽やスモッグ、基本時間外の利用もあったので延長料金などを含め、認可の保育園に入るために、入園初月は15万円くらいかかりました。
4月に認可の保育園に入園が決まっていたので、1ヶ月ちょっとで済んだんですが、お給料並みに飛んでいく保育料を思うと、「なんのために働いているんだろう」と自問自答の毎日。

でも、2年も延長したら仕事に戻れるのか不安に

2年も休んだら、仕事に戻れるのか不安になりません?
まず、朝起きれるのか、とか(低レベルですみません)。
私は復職する前にかなり勉強し直した記憶があります。
その頃は集中治療室で働いていたので、日々医療機器の進歩には普通に働いててもついていくのに必死でした。
それが2年も現場を離れたとなると、ひと様の大事な命を預かる身としては、「どーもどーも、復職しました~」なんて軽く戻れるようなものではありません。
今は配属先も変わって、少しゆる~くなったので、そこまで勉強は必要ないですが、厳しい先輩がたくさんいるので、ちょっとは勉強しないと・・・
と、いうことで2年に延長になることでメリット・デメリットというのは人によっていろいろあります。
お給料の50%の給付金ももらえるけれど、復職した方がはるかにお給料がいいとか、キャリアにつながるとか。
0歳児だと保育料もかなりかかるので、働いても赤字になるとか。
ですので、メリット・デメリットについて一緒に見ていきましょう!
2年に延長になることでのメリット・デメリット
メリット
- 保活に焦ることが減る
- 子供と一緒にいる時間が増える
- スキルアップなど勉強時間を確保できる
- 長く休めるとリフレッシュできる
- 選択肢の幅が広がる
- 離職を防ぐことができる
デメリット
- 女性が企業に雇用されづらくなる
- ただ増やせばいい、になって保育園の質が下がる
- 延長したところで保育園に入れるという確証があるわけではない
- 保育園に入っても時短を取らざるを得なくて、結局お給料は減る
- 2年のブランクは大きい
- 自分のポジションがなくなる、キャリアへの影響
- 誰かにその分、迷惑・負担がかかっている、自分もその経験がある
- 復帰後、退職や転職してく人も多い
- 根本的な解決にはならない
- 女性が育児に専念するのが当たり前、という風潮がより濃くなる
なんだかデメリットの方が多いような気が・・・。
そこで私個人が思うに、メリットで挙げた選択肢の幅が広がると考えるのが大事なのかな、と思います。
早く復職を希望する人は早く入園できて、子育てにもう少し専念してから復職を考える人にはそれなりの時間をもつことができる。
そんな簡単な話でないことはわかりますが、期限がのびることで、選択肢は広がることは確か。
自分はどうかな、とメリットとデメリットを見比べて考えた結果、それに沿った形で保育園に入園できるといいですよね。
そのためにも有効的な時間の使い方をしたいもの。こちらの記事も合わせてどうぞ!
保育園が決まらないなら退職してくれ、とか、部署の異動を勧められる、とか、そういうのはパワハラに該当して、企業としてもそのあたりは改善する努力義務も課せられるように変わってきています。
その他の改正点
育児休業制度等の個別周知
ん?んん??
って感じですけど、これは企業側へ努力義務として出されたもの。
これまでは妊娠・出産した場合(またその配偶者)、企業側が育児休業について「個別に」伝えることが努力義務とされていました。
例えば、育休中の待遇とか育休明けの労働条件とか。
でも、10月からはそうした制度が利用できる働く人たちに対して、制度そのものを周知してあげないさい!ということなんです。
つまりは男性向けに作られた、と言ってもいいかもしれません。
女性の育休取得率は80%を越えているなのに対し、男性は2%ちょっと。
これは周りの理解が足りないことがかなり大きな原因のようです。
だから「周知する」ことを努力義務にしたんですね。

育児目的休暇は10月から
10月から子の看護休暇とは別に育児目的休暇が新設されることになりました。
会社に対し、小学校に入るまでの子を養育する労働者(主に夫を対象としている)が育児のために利用できる休暇制度。
子の看護休暇は女性向け、育児目的休暇は男性向き、と考えればわかりやすいかな。
ただ、これの難点は企業の努力義務であって、日数や方式などの詳細なことは法律上決まっていないということ。
会社側の裁量に任されるので、現実問題、実施される企業というのは大手の会社くらいになってしまいそうな予感。

私もこの恩恵で入園のチャンスを2回もらえる
私の上司は保育園が決まらないことに関し

時短使えばどうにかなるから、とにかく遠くてもいいから保育園探さないと、復職できないよ。
できなかったらどうするか、自分で考えてるの?
とかなり厳しいお言葉いただきました。
時短使えばどうにかなるからって、私は時短使いたくないし、フルタイムで復職したい。
通勤経路って私は通勤時間1時間半なので3つの市町村を通って電車通勤していますが・・・
都心の通勤電車に子供と乗るのなんて恐ろしいし、途中下車なんて考えられないし。
もちろん、そうやって頑張って通勤しているママもいるのは知っています。
でも、現実問題私には無理です~!!
7月産まれの三女ですから、2年に延長してもらえると、4月入園が大いに期待できるのでありがたい話だと思っています。
去年の4月は無理だったので、2回目のチャンスがきた!
そう思ってます。
うちの上司も2人の子供を育てる母親なので、これまで自分と同じように苦労してきたのはわかります。
自分が休んでいることによって、同僚たちがどれだけ頑張ってくれてるのかもわかります。
私は延長して休んでいるのに、同じ時期に出産したのにすでに保育園が決まって働いている先輩だっているの知ってます。
こうやって休ませてもらえるのは本当に恵まれていることなんだと、感謝してます。
でも、認可・認証・無認可問わず保育園が決まらないから仕方がないのも事実だし。
10月には2年に延長されるであろうことですが、だからってのんびりするつもりはありません。
保育園に空きがでるなら復帰します!
自分の妊娠・出産・育児を応援してくれる仲間がいます。
そういう人がいることも忘れずに、日頃から自分の状況を知らせるなどして、 上司や同僚とコミュニケーションをとることも怠らないことが大事。
それもわかってます!
でも、それだけ保活って大変なんです(´;ω;`)
さいごに
2年に延長できれば保育園に入園できるチャンスは2回。
これを無駄にしないためにも育休中はただただ休むだけでなく、自分のスキルアップにもつなげる時間もできるかと思います。
スキルアップって言いますけど何も勉強だけでなく、復職することを前提に
- 時短料理
- 時短メイク
- 通勤経路の見直し
- いざという時のママ友を作る
- 夫の協力体勢の強化
子供が産まれると生活はがらりと変わります。子供が増えるとそれもまた生活が変わります。変わった生活でも、少しでもどこかでゆとりが持てるようにスキルアップできたら、仕事も楽しいだろうし、育児も楽しくなるはず。
延長をそんな風に活用で来たら最高なんじゃないかなっていう私の見解でした!!
来年度には待機児童問題から解放されますように。