
保育園から配布される献立を毎日チェックする我が娘。1月の献立で「ななくさがゆ」という日があり、初めて聞く献立で気になった様子。
あなたなら・・・どう答えますか?
突然聞かれたら困ってしまいますよね。私も困った1人。そして、

と娘の質問攻撃は止まりません・・・。
2022年の七草粥を食べるのは「1月7日の金曜日」なんですが、毎年1月7日で決まっています。
では、
・七草粥の意味・由来とは
・七草粥はいつ食べるのか
・子供にもわかりやすい七草粥の絵本
についてまとめてみました!子供でも七草粥がどういうものなのかわかる、説明できるよう詳しく紹介していきます!
パパッと読むための目次
七草粥の意味・由来とは?
子供に七草粥の意味由来を聞かれたらどう説明しますか?
我が家では去年「なんでおかゆなの?」と、風邪もひいていないのに突然食卓におかゆが並んだことで驚いた娘。でも、そこで「七草粥って言ってね・・・」と堂々と説明できなかった私。

となったわけですが、そうならないために!食べるからにはそれなりの理由があるので、そこをしっかり解説していきます^^
七草粥を食べる3つの理由
七草粥を食べるに3つの理由がありました。
②野菜を積極的に取り入れる
③1年の無病息災を願い、邪気を払う
では、詳しく見ていきましょう!
①疲れた胃や腸を休ませ、元気を取り戻す
1つ目は、正月に家族や親戚が集まって、いつも以上に食べたり飲んだりしますよね。そのため、疲れた胃を休ませてあげて、いつもと同じ働きを促進させるためなんです!
昔からお正月はよく食べる、そしてよく飲む!?習慣だったんでしょうね!
②野菜を積極的に取り入れる
2つ目は、冬になるとどうしても野菜が乏しくなってしまいます。積極的に野菜を食べることで、ミネラルやビタミンなど栄養素を補うためなんです!
そう言われると、我が家も冬になると野菜が減ってくる気がします。冬野菜って地味なものが多いですしね。反省します!
③1年の無病息災を願い、邪気を払う
3つ目は、その年1年が健康や無病息災を願うためで、邪気を払うとも言われているんですよ!
年の初めから、胃腸の調子を崩してはなんだかいい1年にならなそうですもんね。
七草粥の由来
1月7日は五節句の1つである「人日の節句」という行事があります。「人日」というのは、文字通り“人の日” という意味。
中国の前漢の時代は
として占いを立て、8日に殻を占って新年の運勢を見ていたことが由来になっていました。
唐の時代になると、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」といって、7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになりました。因みに「羹」は熱いもの=汁という意味。
他にも、官吏昇進を1月7日に決めたことから、この日の朝に七種菜羹を食べて立身出世を願ったという言い伝えもあるんですよ~
この風習が奈良時代日本に伝わり、
- 1年の初めに若菜を摘んで食べて生命力をつけるといわれている「若草摘み」という風習
- 7種類の穀物でお粥を作る「七種粥」の風習
などに結びついて「七草粥」に変化していきました。

江戸時代に「七草の節句」として五節句の1つに定められると、人々の間に定着していきました。
他に1月7日というと「松の内」といって、一般的には元旦から7日までの間の最後の日になり、お正月飾りも7日には外しますよね。
七草粥の背景には、正月のご馳走に疲れた胃腸を労って、青菜の不足を冬の間に栄養補給をする効果もあって、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになった、ということなんですね。
七草がゆは毎年1月7日は変わりありません!
七草の意味・由来についてはわかったけど、七草って・・・どんな野菜のことをいうか知ってます?次はその七草についてご紹介していきます!
七草ってどんな野菜?
七草の七草って、全部言うことできますか?
Eテレの「にほんごであそぼ」では「ちょちょいのちょい暗記」のコーナーで「春の七草」の10級でよくやっていますよね。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ
が七草と呼ばれる野菜たちです。では、七草の効果について紹介しますね。
七草の効果
◆セリ
免疫力を高めることができて、風邪の予防効果のあるビタミンAや疲労回復の促進の効果があるビタミンB群、美容効果のあるビタミンC。他にも、冷え症や貧血を防ぐための鉄分、肝臓の働きを回復させたり、食欲増進効果や解熱・利尿作用効果があります。
◆ナズナ
免疫力を高めることができ、風邪やインフルエンザの予防効果があるビタミンA、疲労回復の促進に効果があるビタミンB群、美容効果のあるビタミンC、冷え性や貧血を防ぐ鉄分などが含まれています。その他に、カリウム、カルシウム、亜鉛も含まれます。
肝臓の働きを回復させたり、止血・消炎効果、鎮痛・利尿作用、下痢止め効果など期待できます。
◆ゴギョウ
咳止め・痰を取り除く効果や扁桃腺の炎症を鎮めたり、利尿効果などがあります
◆ハコベラ
たんぱく質が多く、ミネラルが豊富に含まれています。利尿作用のある「サポニン」や止血作用のあるクマリンも含まれています。他にも歯の痛みを和らげたり、炎症を鎮める働きもあるんですよ。
◆ホトケノザ
胃腸の働きを整えて、弱った胃を元の状態に戻す効果があります。他に歯の痛みを和らげたり、高血圧の予防にもなると言われています。
◆スズナ
胃腸の消化機能を助ける「アミラーゼ」や、疲労回復や免疫力を高めるビタミンC、そしてむくみが解消するカリウムや咳止めの効果もあります。
◆スズシロ
胃腸の調子を整えてくれる「アミラーゼ」や、肌を若々しく保つビタミンCも豊富に含まれています。食物繊維も豊富で、便秘の解消の効果もあるんです。その他に、咳止め・痰を取り除く効果もあります。
せっかくなので、楽しい覚え方をご紹介します!
七草の楽しい覚え方
覚え方としては
②ナズナ
③ハコベラ
④ゴギョウ
⑤ホトケノザ
⑥スズナ
⑦スズシロ
「せ(セリ)な(ナズナ)は(ハコベラ)ごっ(ゴギョウ)ほと(ホトケノザ)すず2つ(スズナ・スズシロ) が好き」
とテンポよく、そして語呂合わせで覚えると覚えやすいと言われているから。ぜひ、子供と一緒に覚えてみてください^^
七草粥っていつ食べるの?

七草粥を食べるのは、1月というのは知っていますよね!?正確な日にちになると・・・「正直、わかりません・・・」というあなた。
1月7日
ですよ~。毎年決まった日で、年が明けて1週間って覚えればOK!
しかーし。1月7日のいつ食べても良いというわけではないとされています。ちゃんと食べる時間帯が決まっているんですよ!!
食べるタイミングは朝食!
前の日の1月6日の夜に七草を包丁で細かく刻んでおいて、翌日の朝にお粥を作って朝食として食べるのが正しい行事の行い方、と言われています。
この日のために、七草を用意して朝食として食べるのも・・・、という人や、日曜日だしでかけちゃうし、食べらんないよ!って人も多いはず。日にちが決まった年中行事ではありますが、日にちが多少前後しても大丈夫。七草粥を食べる3つの理由で説明した通り、
②野菜を積極的に取り入れる
③1年の無病息災を願い、邪気を払う
では、子供と七草について知識を深めるのにおすすめな絵本をご紹介したいと思います。
七草に読みたいおすすめ絵本
娘が通う保育園の先生がおすすめしてくれたのがこちら。
作:野村たかあき
出版社:佼成出版社
七草は探せば身近なところに生息している植物。おばあちゃんに誘われて、きりちゃんと弟のこうた君と一緒に七草を探しに出かけます。

野村たかあきさんは、「おばあちゃん」シリーズで他に『おせち』『えほうまき』『おはぎ』など3冊刊行されています。この『七草粥』が4冊目になるんですが、どれも同じテイストで安心して読める絵本なので試してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?七草粥の意味や由来、他に七草の覚え方や絵本などを紹介してきました。意外と知らないことばかりのことだったのではないでしょうか?
この記事を読めば、七草という行事を通して、心も体も元気になりそう・・・ですよね^^
2022年は七草粥を食べる日は
1月7日(金)の朝食!!
食べ過ぎたり飲み過ぎたりした後、胃腸が弱ってしまっている場合には尚更おすすめです。無病息災を願って、正月で疲れた胃腸を元に戻して、健康な1年で過ごせるようにしたいものですね。