
秋田出身ということもあり、秋田の良さを情報発信したい!との思いでこのブログにまとめ始めた私。常に秋田のお祭りや風習を調べているんですね。それを横で見ていた長女が興味をもったのが、今回ご紹介する「角館の火振りかまくら」。
秋田県仙北市角館町では、毎年2月13日・14日に「火振りかまくら」が行われます。
田の忌みを嫌った農家によって始められた400年以上の伝統を持つ小正月の伝統行事。炭俵に縄をつけ、その俵に火をつけ、体の周りで振り回すことによって五穀豊穣や無病息災、家内安全、そして大地の厄払いをする意味があるとされています。
点火した炭俵が体の周りをぐるぐると回るあの迫力!
現在では飛び入り参加もできちゃう観光客にもアットホームな「角館の火振りかまくら」について、日程や見どころについてご紹介します^^
パパッと読むための目次
角館火振りかまくら2019!基本情報
では、2019年開催の基本情報からご紹介していきますね。
スケジュール:
①【観光行事】13日・・・観光客用に各町内会が1カ所に集まって行います
17:00 オープニング、祈願祭・炭俵等お祓い ミニ かまくら(会場内)、光の回廊(会場前歩道)点火、露店開店
17:30 火振りかまくら開始
18:30頃 お焚上げ
19:00頃 天筆焼き・火振りかまくら
20:00頃 冬花火打ち上げ
住所:桧木内川沿い 桜並木駐車場
②【伝統行事 火振りかまくら】14日・・・
18:00~各町内数十カ所にて開催されます
住所:町内数十カ所で開催
アクセス: 桧木内川沿い桜並木駐車場までJR角館駅より徒歩20分程
駐車場: 13日の会場には臨時駐車場あり
問合わせ先:主催 角館町観光協会 電話 0187-54-2700
では、角館の火振りかまくらの見どころについてご紹介していきましょう!
『角館 火振りかまくら』の見どころ
まずはこちらの動画をごらんください。
角館というと武家屋敷で有名ですよね。火振りかまくらの時期には、幻想的にライトアップされ、町全体が火振りかまくらムードに変身します。

1分15秒辺りから映る小さなかまくらには、灯が灯されてあたたかみがあります。
3分ごろから火振りの様子が見られます。祭りは雪でつくったかまどに薪を入れて燃やすことから始まり、高さ5メートルくらいの長木に稲藁などを巻き付けて雪に立てた天筆に火をつけ、正月の門松などを焼き一年の無事を祈ります。
火振りは炭俵に1メートルくらいの縄を付け、かまどからその俵に火を付けて縄の先端を持ち、自分の体の周囲を振り回し、無病息災や家内安全などを祈ります。

皆さん、すごいです。さすが、地元の方々!と思いっちゃいますが、この「火振りかまくら」は、見るだけではなく観光客が参加することもできるんです!
では、当日の参加方法などについてご紹介していきましょう!
飛び入りで参加できる火振りかまくら
13日は観光客向けに開催されるので、飛び入り可能!
参加するには、本部で500円を支払って受付。すると、半纏・軍手・手拭い(頭に巻く用)を借りることができ、炭俵の引換券が貰えます。
なんと子どもも参加できるというびっくり情報!

動画の4分30秒頃から映るのはまさに地元の子供!こんなにも立派にできるなんて、なんだか誇らしいですよね^^怖ければ、5分30秒から映る子供のように、お父さんが回す火の中に一緒に入っちゃえばいいんです。
3月のあきたびじょんWEBマガジン「なんも大学」#秋田のふつう科; は、秋田の伝承学「かまくら」。県内のいろいろなかまくらを紹介します。まずは角館の火振りかまくら。そう、スノードーム以外にもいろいろあるんですよ♪ #なんも大学; #あきたびじょん; #秋田; pic.twitter.com/QUgfD8Fn7T
— あきたびじょん (@akitavision) 2017年3月9日
↑子供が回す姿はかっこいいですね!
↑家族で祈願するのもいいですよね。
お土産には「お守りの縄」

引用元:http://kakunodate-kanko.jp/event/2017/01/post-11.html
この火振りかまくらでは、炭俵が燃え尽きたあとに縄が残ります。この残った縄は無病息災のお守りとして持ち帰ることがでるんです!!
イベントに行かれた際には、火振りに挑戦して“お守りの縄”をお土産に!いかがでしょうか?ご利益がありそうですよね。
ご当地グルメも味わえる魅力
また、夜店は秋田のお米で作る駄菓子「ばくだん」、「イノシシなべ」、地鶏を入れたラーメンなどがありその土地ならではの味も楽しめますよ。
冬花火も堪能できる!
そして、しめくくりは・・カウントダウンから始まる冬の花火!もお楽しみくださいね。
当日楽しむための3つのポイント
では、次に当日楽しむためにポイントを3つお伝えしちゃいます。
①写真を撮るなら「ミニかまくら」もおすすめ!
来たぜ、火振りかまくら! pic.twitter.com/4av0gvbYIx
— JOE AKITA (@AkitaJoe) 2017年2月13日
ミニかまくらの上にはカメラマンのための高台が設けられています。
②武家屋敷「岩橋家」ライトアップ
角館の武家屋敷を散策。桜の時期もきれいだったけど、雪の武家屋敷も風情あるねー pic.twitter.com/1Nvk2HQg1I
— ロプロス (@ropross) 2015年2月14日
動画にもありましたが、武家屋敷のライトアップも見ておきたい見どころのひとつ。駅から会場までに立ち寄れる場所ですので、ぜひとも忘れずに観てほしいです。
【期間】平成30年1月18日(木)~2月25日(日)
【時間】16:30~22:00
13日のイベント会場はJR角館駅より徒歩20分程のところにあり、有名な武家屋敷通りを通って会場まで行けます。イベント会場に向かう途中も楽しめそうですね。

③防寒対策を念入りに!
そして忘れてはいけないのがとっても“寒い”時期だということ。1年で一番寒い時期ですので、暖かくしてお出かけ下さい。
「火」のお祭りなので暖をとれるのでは?と想像しちゃいますが、2月の秋田は一番寒いとき。足元からかなり冷えます。防寒対策は念入りにされるのおすすめです。

火振りカマクラの由来
「火振りかまくら」は江戸時代から小正月にあたる1月14日に行われていました。もともとは豊作を火に祈願する儀式で、火は稲の害虫を焼き払うという意味があり、秋田地方ではこの行事を「かまくら」と呼んでいました。
「かまくら」と聞くと雪洞を思い浮かべますが、これはまた違うんですね。
当時の農民は、米俵や製炭用に使う俵に火をつけていたそうで俵に火をつけるのは、雪解けが早くなり、燃えかすが肥料にもなるということからなんだそうです。

さいごに
雪の中に華麗な火の輪が踊る幻想的な祭りで、次々とできる火の輪!ここでしか見ることのできない貴重なイベントです。冬のお出かけは、見るだけでなく、体験することもできる『角館の火振りかまくら』がおすすめ。
ご家族で体験するといい思い出になるだけでなく、その1年は心も体も実り豊かな年になること間違いなしです!