
赤々と炎で燃えている道を裸足で歩く・・・かなり過酷に見える修行、メディアなどで一度は目にしたこと、ありませんか?
長女も見てびっくり!高尾山薬王院の火渡り祭です。
高尾山はもともと滝業など厳しい修行と天狗信仰のある神格化された山。その高野山にある薬王院は、東国鎮守として1300年ほど前に真言宗智山派の大本山となっています。
その薬王院をベースに修行をしている山伏の荒行が「水の行」「火の行」と二つあるのですが、そのうちの「火の行」が公開された形になっているのがこの「火渡り祭」。
なんと、この修行に一般の人たち参加できるって知ってました?
そしてこの火渡り祭り、実はミシュランの三ツ星を獲得しており、高尾山の春をよぶ山開きでもあります。
高尾山の自然と鍛練している山伏と一般の人たちを一体として諸願祈願する祭り、というよりは「修行」。
今回はこの「高尾山薬王院 火渡り祭」の日程や見どころ、参加方法などについてご紹介したいと思います!ぜひとも我が家ではパパに参加してほしい・・・むふふ。
パパッと読むための目次
高尾山薬王院火渡り祭り2019!基本情報
まずは基本情報からご紹介しましょう!
※毎年3月の第二日曜日開催
開催時間 13:00~15:30くらいまで
イベント会場
髙尾山麓自動車祈祷殿前広場
※普段は駐車場として利用されている場所です
住所 東京都八王子市高尾町2177
アクセス
※当日は高尾山の駐車場が会場として使われるため公共交通機関が推奨されています。
【電車】
京王線「高尾山山口駅」下車 徒歩5分
【車】
最寄インター:首都圏中央連絡自動車道 高尾山IC
駐車場:
①高尾山口駅付近
京王高尾山駐車場 24時間営業 80台収容
8:00~17:00まで30分250円 17:00~8:00まで30分150円
②八王子駅付近 (ここに停めて八王子駅から高尾山山口駅まで移動が必要)
八王子駅北口地下駐車場 営業時間6:00~24:00 430台収容 15分毎100円
③旭町駐車場 430台収容 15分毎100円
入場料金 観覧のみなし
※参加の際に購入する護摩札などの料金はあり
問い合わせ 高尾山薬王院042-661-1115
高尾山薬王院火渡り祭りの見どころ
一番の見どころはやはり、炎をたてるところところや人が炎の中を歩くところ!その前には、刀や矢で魔を断ち切るなどの神聖な儀式が一時間ほど行われるので、一連の流れを見てみるのもおすすめです^^
点火、お護摩焚き
高尾山の火渡り祭にも行って来たんだけど、思ってた以上に火の威力がすごくてってちょーあせった(笑) pic.twitter.com/O65vCo6jA4
— ちーちゃん (@jchiichan) 2017年3月13日
8mという広い範囲で護摩焚きの炉が設置されています。その炉には桧葉が積み上げられていて、点火が始まると、あっという間に大きく高さのある強力な炎と煙が勢いよく立ち昇ります。少し離れた場所でもその炎の温度は感じられるくらいです。
風の向きによっては煙や炎が向ってくるときもあり、炎の扱いに普段慣れていない私たちでは、かなり驚くことでしょう!

危険なときは警備の指示がありますのでそれに従ってくださいね。
20分ほど燃えると火渡りの道が作られていきます。水をかけたり灰をかき分けたりで、人が歩ける限界まで調整されます。
また一方では湯加持(ゆかじ)という儀式が行われます。沸騰したお湯を葉っぱのついた木の枝で浴びるという、なんとも勇敢で無謀にみえてしまう、もちろんこれは修行を積んできた山伏のみの儀式です。
これがおわるといよいよ「火生三昧(かしょうさんまい )」火渡りです。
山伏の火渡り
高尾山、火渡り。一心祈願被災地復興一心祈願被災者安穏 pic.twitter.com/8zTfUQsCp8
— あとぅーし (@kyupepe) 2017年3月12日
炎の道は温度の調整をされたとはいえ、普通の人ではとても歩けないくらいまだまだ高温の状態。修行を積んだ山伏は最初に打ち水をして塩で清浄払い(しょうじょうはらい)をしホラ貝を吹きながら素足で炎の中を歩いていきます。
8mの道だから約10数歩。まだまだあちこちに炎は残っている状態なので、火の粉、足の火傷、眉毛や髪が燃えるということはよくあるとのこと。それでも臆することなく勢い良く進んでいきます。
このような祭りは、昔からわが身を犠牲にして祈願を執り行うといった、今の時代にはない要素もありますね。そこが魅力なのかもしれません。
実はこちらの火渡り祭は高尾山修行道にとって年間修行の成果、一大行事となるそうです。
一般の人の火渡り参加
さていよいよ一般の人たちの参加のチャンスです。
高尾山薬王院の火渡りの儀式に参加中。 pic.twitter.com/ovlQDZ1GI6
— ともみち@大正クトゥルフ推し (@tomomichi121) 2017年3月12日
裸足で渡ります。
修行していないから無理? 安心してください。この頃には炎の勢いも収まり、温度もかなり下がっています(人肌程度との情報も)。
実は一般の方が参加できるようになったのは、昭和30年以降から高尾山薬王院の先代貫主により「多くの人に一緒に祈願をしてほしい」ということで始められました。
毎年参加者は老若男女約1000人。ミシュランの影響もあり海外旅行者の方も増え、体験する人は長蛇の列でならんでいます。早い人は10時くらいから並んでいるそうです。

この火渡りは、修行そのもので炎により心身を清めるという意味もあります。
気持ちをこめて渡りましょう!
◆火渡りには「渡火証」が必須
高尾山の火渡りから帰宅。
火渡りする時、この渡火証と御浄塩を身につけて渡った。渡り終えて最後に導師から御加持を頂いた時は、本当にありがたくて嬉しかった。いい体験ができました。また来年も…。 pic.twitter.com/Nkw6oD7V1V— 📎つぶやきおハミ (@syoupchan) 2016年3月13日
火渡りの際には「渡火証」の購入が必要です。
「渡火証」 販売価格300円
こちらを身につけて火渡りをします。また火渡りの記念のお札になります。
火渡りに参加する人は、裸足で灰の中を歩くのでソックスなどの替えを持っていくといいですよ~!
火渡り祭りのご利益とは?
高尾山薬王院の火渡り祭りは、燃え盛る炎が天につながる神聖なものとされ、炎やその煙が天に向うことで世界平和、息災延命、災厄消除などのご利益があるとされています。その神聖な炎の中を修行を積んだ山伏が、しっかりと祈願をしながら歩みを進めて行く姿は・・・

火渡り祭で販売される厄除け、お清めグッズもあるので、合わせてご紹介します!
撫で木札
撫で木なのに撫でずに置いてきてしまったのだった pic.twitter.com/lfk4CbNeqM
— 一騎当千のナユタ (@NayutaKoryu) 2015年10月31日
撫で札 200円
名前などを書き入れ祈願をし炎の中に投入します。また、体の悪いところを撫でることでのご利益の護摩木です。
梵天札
梵天札 500円
早目に梵天札を頂いてきました pic.twitter.com/Uvuslm6QvR
— こばしゅ🍺輝針祭 (@kbyashu) 2015年3月8日
火渡り祭で清められたお札です。一年間の家内安全、厄除け、特に火伏せの御利益があります。
持ち帰り、火を扱うところキッチンなどにおまつりしてあるご家庭も多いようです。
御浄塩
御浄塩 100円
御本尊飯縄大権現様の菩提心を表現する浄塩です。こちらもお清めや厄除けのご利益があります。
火渡りのときにこのお塩を持って、その後も常に持ち歩く、もしくは自宅の四方、鬼門になる場所や駐車場にお清めの盛塩として活躍してくれます。

人出・混雑状況は?
火渡りに参加する人が毎年約1000人ということですが、それ以外の人たちも含めて、当日はかなり混雑しています。炎の上がる炉の周りは観覧する人でいっぱいです。
火渡りの参加の場合は儀式が始まる前から並ぶ人も多く、始まってから並ぶと順番が来るまで約1時間の待ち時間があります。
ぜひとも参加したい方は、お昼前には現地入りしておくのがおすすめ!
高尾山の景色もおすすめ!
シーズンは春、ということで標高550mの高尾山はこれから豊かな自然の景色が形成されていきます。ケーブルカーや展望台もあり春の景色を楽しむことが出来ます。
しかし季節は花粉の時期。花粉症の方は事前に対策をおススメします。

さいごに
「高尾山薬王院 火渡り」に行ってきたくなりましたよね^^
普段はなかなか見ることのできない大きな炎で勇敢に心身を清め諸祈願をする、いいですね!ダイレクトで絶対的な効果がありそうです。
日本ではいろいろな災害が続いていますが、その復興祈願の場所でも有名です。大自然豊かな高尾山で、みんなの幸せを祈るのも年度初めには必要なことかもしれません。
そして結論は・・・やっぱり我が家はパパにお願いすることにしました!!