「フガーっ、フ、フガーっっ!!」
朝起きて、思いっきり鼻をかんでいる長女。
どうやら鼻が乾燥してつまってしまい鼻水もなかなか出てこない様子。
「そういえば、最近よく鼻が苦しいって言ったり鼻をすすってたりすることあったもんなぁ」と気づき、気になって耳鼻科に行ったら・・・
まさかの「花粉症」でした!
長女の場合、鼻の症状だけだったので耳鼻科に連れて行きましたが、
「子供の花粉症、いったい何科に行ったらいいんだろう?」
って悩んじゃいません?
大人でさえつらい花粉症。子供の辛さを考えると早く治してあげたいですよね。
小児科に行ってみたけど耳鼻科に行き直す、なんてことにならないようにしたいし・・・。
何科を受診したらいいのか、またどんな治療法があるのかまとめてみました!
パパッと読むための目次
受診するなら何科?
でも、花粉症なら眼科、耳鼻科もありますよね。何が決め手で行けばいいのか。それは・・・

と子供の通う保育園の看護師さんが教えてくれました。
そう言われてみると「なるほど」ですよね~。
ただ、子供の花粉症の症状は大人と違う部分が多いので注意が必要なんです。こちらの記事をまだの方はどうぞ。
小児科と耳鼻科の違いって?
眼科はわかるけど小児科と耳鼻科は決めがたい!と思いません?
では、小児科と耳鼻科ってどんな違いがあるんでしょう?
問診、視診、触診が基本。鼻だけでなく全身を診ます。
もともとアトピー性皮膚炎や喘息など、アレルギー体質であれば全身を診る必要があるので、小児科を受診したほうがいいそうです。
問診、視診、触診が基本。器具を使って鼻や耳の奥の方までしっかりみてくれます。
鼻の症状だけのようであれば耳鼻科でOK。
耳鼻科にしか置いていない専用の器具で、鼻の奥の方まで診てくれるので安心ですね。
必要があれば、鼻を洗浄したり、ネブライザー(細かい霧の薬で鼻の中の炎症を抑えてくれる)をしてくれることもあります。耳鼻科ならでは。
また、保険の範囲内でアレルギー検査もしてくれる病院も多く、結果に基づいた処方をしてもらえるし、原因がわかれば対策もしやすいので助かりますよね。
ただ、スギ花粉の時期(2月初旬から4月末)というのはインフルエンザや風邪の流行る時期なので、花粉症と思っていてたのがインフルエンザだった!なんてこともあるので注意したいところです。
花粉症であれば熱はでません。熱があるようならウイルスや細菌に感染している可能性があるので、迷わず小児科に行ってみること!
花粉症もどんどん低年齢化してきています。
年齢が低いようであれば、どんな症状でも小児科に行くのがおすすめ。小児科の先生の方が子供の扱いに慣れているので安心できるかもしれません。

どんな治療があるの?
子供にできる治療っていったいどんなものがあるか知ってますか?
大きく分けると症状に合わせてその都度薬で治す方法と体質改善のように数年かけて治していく方法があります。
では説明していきますね。
薬物療法

花粉症の発症を抑える
抗アレルギー剤を飲んでアレルギーを起こす炎症物質をブロックします。
アレルギー反応を起こす前に、つまり花粉のシーズンが来る前に対策を打つんです。
この薬は飲み始めてから効果が出るまで2週間くらいかかります。なので、花粉症が始まる2週間くらい前から飲み始めると効果を最大限に引き出すことが期待できるんですね。
花粉症のつらい症状を和らげる
抗ヒスタミン剤やステロイド剤をつかうのが一般的。飲み薬の他、点鼻薬(鼻にシュッとする薬)、点眼薬(目薬)なんかがあります。鼻水、目のかゆみなどのつらい症状を抑えてくれます。
いろいろな薬の種類があるので、お医者さんと相談して子供の症状に合わせた組み合わせの薬を出してもらうといいですね。
市販薬はある?ない??
答えはあります。
市販薬も売られていますが、年齢の制限があったり症状の判断が難しいところがあるので、まずは医療機関に受診してみるのがいいと思います。
どうしても病院に行けない、子供が自分の症状をしっかり言える、など使うときをきちんと見極めて使えたらいいですね。
免疫療法

減感作療法
アレルギーを起こす物質を薄めたのを使って、免疫機能を高めてアレルギー反応を起こさないようにします。体質改善するようなイメージ。
注射による方法で一般的には6歳以上から適応に。保険適応でできます。
効果が出るまで2~3年はかかるので子供も親もどれだけ頑張れるか・・・。症状の強い場合は検討してみてもいいかもしれません。
ただ、子供には負担が大きいのでお勧めしないところが多いみたいです。
舌下免疫療法
スギ花粉症の場合は舌下免疫療法というのがあります。
舌の下にスギ花粉の液を垂らしてスギ花粉症を治すというもの。こちらは12歳から適応になっています。2014年から保険適応になって、ぐっと身近になった治療法です。
ただ、花粉が飛ぶ時期のちょっと前から始めなくちゃ効果がないようなので、治療できる期間というのが限られています。

まとめ
子供が小さいと何科を受診したらいいのか悩んじゃいますけど、症状に合わせて決めていいんだってことがわかりましたね。
そして熱があるかどうか。
心配ならまずは病院に電話をして相談してみるのもいいですよ。
治療の仕方もいろいろなので先生ともよく相談して、子供の辛い症状を早くとってあげられるといいですね!